地方の中小企業必読、自社の魅力が伝わる採用サイトの作り方

こんにちは。茨城県を中心にWEBマーケティングのサポートをしている「日宣パートナーズ」です。
労働人口の減少から、企業の採用活動は年々長期化しています。私たちの周りでも、「求める人物像に出会えない」「特定の職種が採用できない」「すぐ辞めてしまう」などの悩みが、業界問わず聞かれるようになりました。求人メディアを経由して、訪問されることが多い公式採用サイト。この訪問の機会に求職者の心をキャッチできるサイトにしておくことが大切です。

本ブログでは、採用サイトのリニューアルや新設したい方に向けて、制作のポイントをご紹介します。

目次

求職者が公式採用サイトに期待することは何か?

求職者が採用サイトに期待していることは、「公式」たる情報の深さです。採用サイトへは、広告で企業を知り、より詳しく調べてみようという流れで訪れるのが一般的です。

いわば、求人広告は要点を捉えるダイジェスト版、採用サイトは情報を網羅する本編として活用しているイメージです。

採用サイトは、文字情報に加え、デザインでも「企業らしさ」が直感的に伝わる情報源です。
求職者が自分にマッチする企業かどうかを繰り返し確認できる場所であることが望まれます。

企業情報を集める

それでは、情報が充実したサイトにするために、どのような準備をすれば良いか、一緒に確認していきましょう。

サイトに訪問する方は、社会人経験のない学生から業界経験者、異業種からの転職希望者まで、幅広い層が想定されます。情報は、最初から絞り過ぎずに広く集めて、取捨選択は後から行うと良いでしょう。

よくあることは、エントリーを「集める」ことを意識しすぎて、募集要項や福利厚生などの労働条件に偏ってしまうことです。

求職者は、エントリーを決める瞬間だけ、採用サイトを利用しているわけではありません。
選考が進むにつれて浮かんでくる疑問の解消を求めて、度々訪問しているはずです。

また、現代では「働くこと」に対し、重視するポイントも多様化しています。多様な人材に寄り添えるだけの情報の量と質を備えたサイトづくりを目標にしましょう。

コンテンツの設計をする

集めた情報は、5~7つ程度のグループに分類し、見出しをつけましょう。
最終的に、これらの見出しが、サイトの「グローバルナビゲーション」になり、各コンテンツへの入口として機能します。

グローバルナビゲーション<大見出し(例)>

・会社について

・仕事について

・職場環境について

・働いている人について

・よくある質問(FAQ)

・募集要項

・エントリー

情報グループの分類やグローバルナビゲーションの検討はWEB制作会社を交えて行いましょう。

サイトTOP > 職場環境について > 教育・研修制度

上記例のような大きなテーマを入口に、求職者の理解を助け、興味関心を促していきます。

サイトマップを作成する

コンテンツをどのように配置するか、サイト全体の流れを構造化し設計するのは、WEB制作会社の仕事です。

この工程は、デザインや操作性に加え、応募動機や入社意欲の形成に大きく影響するため、しっかりと事業の方向性や働く人への想いを制作会社と共有しておきましょう。

自社の強みを再発見し、コンテンツを厚くする

対面することなく企業情報が得られるネット社会では、企業側もその特性を活かし、採用サイト上で、仕事のやりがいや自社の魅力を事前に伝えています。多くの企業様が入社前から共感を育む活動にシフトし、マッチングに向けて求職者への歩み寄りを見せています。

それでは、ここから情報の改善ポイントやより魅力を訴求する方法を一部ご紹介します。参考にしてみてください。

具体的な情報を提供する

「ニュアンスは直接話した方が伝わる」として、要点だけのサイトをお見かけします。
確かに、見て、聞いて感じ取っていただくことは、空気感がリアルに感じられる部分はあります。

しかし、先にも述べたように、現代は、ネット上で事前比較が始まってしまう時代。

初期段階で求職者の想像力に頼り過ぎてしまうと、そもそも選んでいただけなかったり、お互いのギャプにつながったり、別の課題が生まれてしまうのも現実です。

伝えたいことが正しく伝わるように実状に即した内容で情報を提供しましょう。
求職者が対面して聞きづらい事柄は、事前に記載しておくと、なお親切です。

[例|その1] 研修について

【現状】
・丁寧な研修制度を提供しています。
⇒求職者心理:丁寧って言うけれど、それは一体どんな研修なの?
【改善する時のポイント】
・入社後1ヶ月はどんな研修をしているのか
・1年目、2年目、3年目はどんな研修があるのか。
・どんなスキルや資格が取得できるのか。

◎どんなスキルが身につき、どのような人材として成長できるのかを表現します

[例|その2] 働く環境

【現状】
・プライベートも充実させることができます。
⇒求職者心理:実際はどんな働き方をしてるの?あまり見えてこないなぁ。
【改善のポイント】
・残業時間はどのぐらいなのか
・有給の取得日数はどれくらいか
・在宅勤務、副業可能などの働き方を取り入れているか。取り入れているならば具体的に

◎環境づくりへの努力や想いをまとめます。実数も可能な限り掲載します。

社員にインタビューする

会社に長く在籍していればいるほど、仕事も環境も当たり前に感じることが増えていくのは、自然の流れのような気がします。
仕事のやりがいや自社の魅力が思いつかないというケースも少なくありません。

その場合は、既存の社員にインタビューやアンケートを実施してみましょう。

他社員の視点を取り入れれば、自分では気がつかなかった会社の良さを知るきっかけにもなります。

【インタビューの例】

入社前に魅力に感じたことは?

入社後に知ることができた会社の魅力は?

入社後に実現できていることは?

他社と比較した際に強みと思える点は?

長年勤務してきたからこそ気が付いた会社の良さは?

など

インタビューやアンケートは時間も手間もかかるため、実施していないことも多いですが、既存の社員様の現状を理解することが近道なケースもありますので参考にしてみてください。

社会的に注目されるコンテンツで魅力を高める

現代は、情報量、メディア数、情報共有速度、すべてが充実しています。企業規模にかかわらず、様々な企業が、社内活動はもちろんのこと、地域連携などの取り組みを発信しています。

社会の潮流をつかみ、進化していく企業としてのブランド力を強化しましょう。

サステナビリティの取り組み

日本のSDGsの教育は、小学生から始まり、日常の消費活動でも広く浸透しています。商品やサービスを選択する際に「エシカル消費」という新たな尺度を持つ世代は、就職先の選択においても、高い意識を持ち合わせています。

つまり、「企業が事業活動を通じて、どのような社会貢献をしているのか」という情報は、極めて関心の高い話題だと言えます。

企業側は、企業規模や社会的影響の大小で情報発信をするか否か判断しがちです。
しかし、小さな一歩であっても、企業市民として地道な活動を伝えることが大切です。

「向き合う姿勢が人の心を動かす」という本質は、時代が変わろうとも健在であり、企業ブランドとしても競合企業との差別化になります。

※エシカル消費=人体・環境への負荷、社会貢献などを重視して生産された商品やサービスを選択的に消費する行動及び理念 コトバンクサイトより引用

SDGsの3つのテーマ(一例)

環境への取り組み(地域・環境の課題解決)

・温室効果ガスの排出量削減

・廃棄物排出量の削減

社会への取り組み(地域・社会の課題解決)

・安全性の確保・品質管理

・地域住民への配慮

従業員への取り組み(ガバナンス)

・経営理念と行動指針の浸透

・従業員の労働環境向上

「パーパス経営」企業の社会的存在意義を宣言する

企業は、自社や関係者の利益が確保できれば、それで良いというものではありません。

経済価値のみならず、社会での存在価値を明示し、長期的に追求していく経営が求められています。

「私たちの会社は何のために存在し、事業展開をしているのか」

「在籍社員や社員となった自分は、何のために働くのか」

物理的にも精神的にも不確実性の高い事業環境下では、環境や社会に左右されない「強い経営基盤」が重要です。取引先、消費者、従業員、地域社会との強い「つながり」を可視化すれば、求職者の目に「企業の生命力」として映ります。

人々の生活や社会を豊かにする企業で働きたいという世代には、給与条件の充実だけでは物足りません。自社の社会的存在価値を目の前の求職者に語りかけるように、採用サイトの情報を魅力的なものにしていきましょう。

「パーパス経営」コンテンツ (一例)

・経営理念

・中期ビジョン

・営業方針(行動指針)

・創業時の想い

・代表メッセージ

・商品開発ストーリー

・歴史・沿革

目標の設定(コンバージョンの設定)

採用活動全体および採用サイトの目標は、エントリーの獲得に重きがおかれている企業が多く見受けられます。

採用サイトでは、エントリーの獲得以外にも、求職者の動向を正確に計測し、別な角度からも対策を講じることができるのがメリットです。

市場に訪れる人材獲得の競争に備え、複数の指標で検証・改善できる術を押さえておくと安心です。目標の細分化も検討してみましょう。

採用サイトのコンバージョン (一例)

・採用パンフレットのダウンロード

・採用LINEの登録

・採用イベントの参加

・インターン応募

・会社見学

・カジュアル面談

・エントリー

エントリーの前に、より深く興味・関心を惹きつける情報を準備することで、エントリー数を増やすことはもちろんミスマッチ対策にも繋がるので参考にしてみてください。

まとめ

今回のブログでは、採用サイトを作るときのポイントについて紹介しました。求職者が欲しい情報を獲得しやすいサイトであることを心がけ、どのような採用活動を行っていくか、見直してみましょう。

  • 自社の情報を集め、区分する
  • 目的や目標を整理する
  • 自社の強みを深堀する
  • コンテンツに強みを表現する
  • 目的に合ったコンバージョンの設定をする

自社の情報であるからこそ、取捨選択が難しくもあります。

なかなか「自社の強みがまとめられない」「強みをどのように表現したらいいのかわからない」「どの広告ツールを使えばいいのかわからない」など、WEBマーケティングにお困りの方は、
日宣パートナーズにお気軽にご相談ください。

当サイトでは、これまで当社がサポートさせていただいたお客様の事例をご紹介していますので、併せてご参照ください。
日宣パートナーズではこのような目的やKPIに合わせたWEBサイトの作成・運用をお手伝いをしています。

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