地方企業の採用成功を導く ― 社員インタビューで表現する「企業のリアル」

こんにちは。茨城県を中心に採用マーケティングをサポートしている日宣パートナーズです。
今回は、採用サイトの人気コンテンツ「社員インタビュー」についてお伝えします。

社員インタビューは、求職者にとって企業の魅力を知る大切なきっかけになるものです。
ただ、その準備には取材対象となる社員選びやスケジュール調整、当日の立ち会いなど、採用担当者様にはちょっと手間がかかることも。
そこで今回のブログでは、社員インタビューをもっとスムーズに行い、リアリティのあるコンテンツとして活かしていくためのポイントを、私たち日宣パートナーズの視点で分かりやすくお伝えします。

目次

 社員インタビューの魅力

社員インタビューは、採用サイトの中でも人気のあるコンテンツです。

なぜなら、求職者が働く環境や職場の雰囲気を入社前にイメージできる貴重なページだからです。職業体験のイベントが増えている今でも、「ちょっとだけ会社の中をのぞいてみたい」という求職者の気持ちにピッタリ応えてくれるのがこのコンテンツなのです。

実際に働いている社員の声を通じ、日々の仕事の様子ややりがいを知ることで、求職者は「この会社で働く自分」を具体的に想像できるようになります。それが、会社との距離をぐっと縮めるきっかけにもなります。

また、取材をしている私たち編集者も毎回新しい発見があります。「このチームにはこんな工夫があるんだ」「社員同士でこんなやり取りがあるんだ」と驚くこともしばしばです。

社員インタビューは、いわば職業体験の前段階。この記事を通して、求職者の皆さんが企業の魅力をもっと知りたくなるようなお手伝いができたらと思っています。

企業ブランディングへの影響

「職場のリアル」は、社員の言葉を通して、企業の価値観やカルチャーを自然に伝えてくれます。企業ブランディングと聞くと、大きなテーマに感じてしまうかもしれませんが、数多くの取材をしてきた中で気づいたことは、社員が普段口にする言葉の中にこそ、その「会社らしさ」が現れているということです。

そう考えると、どの会社にも他にはない「個性」があります。美しい言葉で飾ることがブランディングなのではなく、働く社員が積み重ねてきたことが、会社の「ブランド」そのものではないでしょうか。

だからこそ、大切なのは飾らない姿を心からお届けすることが大切です。

求職者にとっての価値あるメッセージ

求職者は採用サイトを見るとき、「ここで働く意味はなんだろう?」「自分はどんな成長ができるだろう?」と考えながら、自分に合う答えを探しています。そんな中で、実際に働いている社員の言葉から感じ取れる「職業観」や「仕事への想い」は求職者にとって大切なヒントになります。

もし、まだ社員インタビューを採用サイトに載せていない企業様や、事業内容や環境が変化している企業様がいらっしゃるのであれば、ぜひ検討してみてください。

社員インタビューは新たな視点から企業の魅力を伝える絶好のチャンスになるはずです。

例えば、どんなことが表現されるのか?

「人」を大切にする企業文化

・社員一人ひとりの異なる経験や考え方を紹介することで、企業が多様性を大切にしている姿勢が伝わります。例えば、異なるバックグラウンドを持つ社員同士がどうチームとして協力し、お互いの強みを活かしているのかといったエピソードはとても効果的です。

・上司や先輩との関わりを描くことで、会社がどのように「人」を支え、大切にしているかが伝わります。例えば、新人社員が先輩から学んだことや、上司からのアドバイスをきっかけに成長した話を知れば、温かく働きやすい職場の雰囲気が求職者にもイメージしやすくなります。

企業の社会的価値

・社員の挑戦を通じて、企業がどんな未来を目指し、社会にどんな価値を届けようとしているのかが伝わります。課題に挑み、それを乗り越えていく姿を紹介することで企業のビジョンや社会貢献への取り組みが感じられます。例えば、エコ製品の開発に携わる社員が、自身の努力や成果を語ることで、企業の社会的責任や環境への想いを伝えることができます。

試行錯誤しながら成長している姿

・失敗や困難を乗り越えてきた経験を通して、社員がどのように成長してきたかを描くことも重要です。挑戦と失敗は、リアルな共感を生むエピソードになります。例えば、新しいプロジェクトで直面した困難や失敗をどう学びに変えたのか、その経験が会社全体にどのような影響をもたらしたのかを紹介することで、企業全体が成長し続けていることを伝えることができます。

エピソードが生む共感の力

インタビューを通じて得られるストーリーは、「共感」を生む力があります。
社員のリアルな言葉を丁寧に紡ぐことで、企業の個性や温かさが自然と伝わり、ブランドイメージがより強く、鮮やかに感じられるようになります。

この「人の魅力」にフォーカスしたコンテンツは、採用活動にとどまりません。
広報活動や企業ブランディングの一環としても効果を発揮し、多くの人に企業の魅力をお届けすることにも貢献します。

動画インタビューとの違いは何か?

動画コンテンツは、今や私たちの生活にすっかり溶け込んでおり、リアルな感情や臨場感やその場の空気を瞬時に伝えるのが得意で、強いインパクトを与えるツールです。「見た瞬間に心を動かす力」が、動画ならではの魅力と言えるでしょう。

一方で、テキストインタビューには動画とはまた違った価値があります。
文字は、読み手が自分のペースで想像を広げながら読み進めることができます。
また、長期保存性に優れているため、時間が経ってもメッセージが色褪せることがありません。必要なときに何度でも読み返し、就職先を検討する際の拠りどころとして機能することができます。

動画が「感覚的なインパクト」を与えるとすれば、テキストインタビューは「じっくり納得感を深める力」があります。それぞれの特性を理解し、目的に応じて使い分ることで、企業の魅力をより効果的に伝えることができるでしょう。

取材を受ける社員はどんな人を選んだらいいのか?

社員インタビューのメンバー選定は、記事のクオリティや企業イメージを大きく左右します。
以下のポイントを意識して選ぶことで、求職者にとって魅力的で、多面的な企業の姿を伝えるコンテンツを作ることができます。
 

多様性を意識した選定

■キャリアの異なる社員
3~5年目の社員:キャリアプランを描きやすく、入社後の成長がイメージしやすくなります。
 10年以上のベテラン社員:長期的に働ける魅力や社員満足の理由が伝わります。

■管理職社員の視点を取り入れる
 若手リーダー:若手社員が活躍し、積極的にリーダー登用する社風が伝わります。
 ベテラン管理職:チームで働く雰囲気や上司としての全体的なサポートが伝わります。

■女性社員の視点を取り入れる
 女性社員:ダイバーシティ推進や女性活躍の実例を伝え、先進性や柔軟性が伝わります。

ターゲット層に響く社員を選ぶ

■採用したい層に近いプロフィールの社員
求職者にとって親近感を持ちやすく、共感が生むきっかけとなります。

■若手社員
「入社の決め手」や「入社後のギャップ」を語ることで、同じ世代の求職者に安心感を与えられます。

■中途採用層の社員
「前職との違い」や「転職に向けての就職観」を含めると効果的です。

■現在活躍しているエース社員
同様の職業観を持つ方が集まるきっかけとなります。

適切な勤務経験を持つ社員を選ぶ

可能な限り入社から1年以上が経過し、仕事や職場について十分な理解と経験を積んでいる社員が理想的です。経験に基づく言葉は説得力があり、求職者の信頼感を高めます。

■新入社員の場合
入社動機が鮮明であるため選ばれやすい存在です。しかし、数カ月単位の入社歴である場合は、仕事への理解が浅い可能性もあるため、慎重に検討していただくと良いでしょう。

多角的な視点を含まれるように工夫をする

インタビューでは、入社動機に加え、日々の仕事の様子や会社への思い、キャリア形成について幅広いテーマを伺います。そのため、異なる職種や階層の社員を選ぶことで、多面的な企業の姿を伝えることができます。

■注意点
稀に、「この人を取材するならば、あの人も」と同職種で似たような背景を持つ方を複数人インタビューしてほしいとご要望をいただくことがあります。しかしこの場合は、エピソードが重複しやすくなり「記事としての新鮮さ」という視点が損なわれる可能性がります。
記事としての総合的なバランスを検討することが大切です。

インタビューの準備——成功の鍵

インタビューを成功させるためには、事前準備が欠かせません。取材対象者の経歴やこれまでの成果、趣味、価値観をどれだけ深く掘り下げ、「問い」をしっかりと用意できるかが、記事の深みを左右します。

取材当日は、あらかじめ編集者から共有されたヒアリング内容をもとに進めることが一般的です。このプロセスを踏むことで、取材対象者がリラックスして率直に答えやすい環境になります。

また、文章作成そのものは編集者の役割ですが、取材対象者自身が「入社当時を振り返る」などの思い出し作業をしておくと、対話が自然でスムーズになります。必要に応じて簡単なメモを用意しておくと、話があちこちすることなく、伝えたいポイントを明確に整理するための助けにもなります。

日宣パートナーズ流の取材はどんな取材か?

私たちが特に大切にしているのは、取材時の「ライブ感」です。

事前に準備した質問はあくまでもベースです。実際のインタビューでは、その場の会話の流れや空気感を大切にしながら、新しいエピソードや、取材対象者の個性を引き出すよう心がけています。このアプローチが記事の完成度に大きな影響を与えると感じています。

私たちの目指すインタビュー記事は、ただ表面的な情報を整理するだけのものではありません。文章表現や言葉の選び方も大事ですが、それ以上に、取材対象者が日々どんなことを考え、何を大切にしているのかを掘り下げ、その人らしい価値観をとらえることを大切にしています。
それによって、求職者が企業選びの基準や自分との相性を考える際に、より参考になる材料を提供できると考えています。

インタビューの当日は、できるだけ「普段通りの自分」でいていただければと思います。その素直な姿を記事にしていけば、結果として読む人の心に響く、生き生きとした内容をお届けできると思います。

社員インタビューで語られる意外な「エピソード」

取材をしていると、思いがけないエピソードをいただくことが多々あります。
「上司や同僚には一度も話したことがないけれど・・・実は心に残っていることがある」といった話です。

仕事を通じてお客様、上司、同僚、後輩などからかけられた言葉が、その人なりの心の支えとなっていることがあります。こうした言葉は、会社独自の「名言」のようなものです。異世代が集う「会社」というコミュニティならではの深み、面白みを感じる瞬間です。

普段なら口にすることがなかったこのようなエピソードは、「時間を変え、場所を変え、人を変え」第三者である私たちのような編集者を介することで、表に現れる効果も期待できます。それが文章になると、その会社がより立体的となりリアリティが引き立ちます。

エピソードは、採用サイトだけでなく、採用担当者が求職者に会社の魅力をお話するときにも、強力なアピールポイントとして活かしていただくと良いと思います。

撮影の重要性

写真はインタビュー記事の魅力を引き立てる重要な要素です。社員の自然な笑顔や、仕事に向き合う真剣な表情を撮影することで、テキストだけでは伝えきれない魅力を瞬時に伝えることができます。

例えば、チームで協力しているシーンや仕事に没頭する姿を捉えた写真は、求職者に職場のリアルな雰囲気を感じてもらうことができます。

プロの技術で瞬間を捉え、企業の「温かさ」や「人間らしさ」を伝えるお手伝いができることを、とても嬉しく思っています。

まとめ

社員インタビュー記事は、企業と人をつなぐ重要な役割を担っています。

私たちがこの仕事を通じて願うのは、記事を読んだ求職者がその企業に共感し、「ここで働きたい」と思う未来を作り出すことです。

そして、インタビューを受けた社員が自らの仕事に誇りを持ち、さらに輝くきっかけを提供することです。取材を受けることは、社員にとって貴重な体験であり、普段の仕事では見せない新たな一面を引き出すことができる瞬間でもあります。

私たちはこのような取材活動を通じてより「企業の核」となる魅力を伝えるお手伝いをしています。また、日宣パートナーズでは、採用サイトの制作やコンテンツ作成もお手伝いしています。社員インタビューの導入を検討したい企業様のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

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